2007年3月6日
- 喜劇人の孤独 (本音を申せば 第447回) 小林信彦 (週刊文春 2007.3.8)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:随筆・日記
伊集院光のラジオ対談番組から入り、西田敏行との対談で出てきた森繁久弥のいじわるなエピソードの紹介から、この作者がかつてインタビューしたときに感じた森繁久弥の孤独でナイーブなところについて述懐した話。
2007年3月4日
- 御神酒徳利 古典落語 (柳家権太楼版 テレビ東京 落語の極 2006.11.30)
評者: 評価:駄作(-30点) 分類:バラエティ番組
屋敷に出入りしている八百屋が、いじわるな女中に仕返しをするために御神酒徳利を水瓶の中に隠し、それを自作自演の占いで見つけてみせたところ、そんなにすごい占いの技術があるならぜひと重大な頼まれごとをされてしまい、引くに引けなくなるのを調子よく切り抜けていく落語のネタ。
2007年3月2日
- メガマック マクドナルド
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:たべもの
- 涼宮ハルヒの溜息 谷川流 (角川スニーカー文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:SF
パン三枚にビーフパテ(ハンバーグ)四枚をはさんだマクドナルドの大きいハンバーガー。物量とカロリーで話題と人気を呼んでいる。
ツンデレブームの最前線を行くSF学園ものシリーズの第二巻。現実を無意識に自分の都合のいいように変えてしまうヒロイン・涼宮ハルヒが、文化祭で映画を撮ると言い出し、周りを振り回す騒動を描いている。
2007年2月27日
- 硫黄島からの手紙 クリント・イーストウッド監督
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:洋画
太平洋戦争末期、マリアナ沖海戦でほとんどの海軍戦力を失った日本が、絶望的な状況の中で死守しようとする硫黄島で、新たに着任した栗林中将や将校や兵卒たちが故国の家族に近況と気遣いの手紙を書き続け、心を戦場と故国と往復させながら非情な戦いの中に没していく物語。
2007年2月24日
- キノの旅 時雨沢恵一
評者: 評価:駄作(-30点) 分類:SF
- tokyo tower 監督:源孝志 脚本:中園ミホ 原作:江國香織
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:邦画
キノという名の若い銃使いライダーと、エルメスという喋るモトラド(バイク)が、SF風の不思議な国々を訪れてそれぞれの国で変わった体験をしていく連作短編。
既婚女性と若い男の子との何組かの交際の過程と結末を描いた作品。夫に分からないよう行動を制限しなければならないために身勝手に動く女性と、それでも一途に愛を求める男の子が、周囲の力によって引き裂かれるさまを、冷徹な視点で描いている。
2007年2月20日
- たそがれゆく日米同盟 ―ニッポンFSXを撃て― 手嶋龍一 (新潮文庫)
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:政治・経済
日本の次期FSX(支援戦闘機)計画が、独自開発から共同開発に、さらには開発無しで輸入になりそうになった経緯を、アメリカ上院議会での力学を軸に描き出したノンフィクション。
2007年2月18日
- スペース・カウボーイ クリント・イーストウッド監督
評者: 評価:まあまあ(10点) 分類:洋画
- シナリオえーだば創作術 首藤剛志 (WEBアニメスタイル)
評者: 評価:最高(50点) 分類:カルト
旧ソ連の通信衛星が故障し、修理するために40年前に宇宙飛行士になりそこなった老人たちが宇宙に飛び立つ話。
「ポケットモンスター」第一期や初期の映画、「さすがの猿飛」「ミンキーモモ」「戦国魔神ゴーショーグン」の脚本やそのシリーズ構成をした脚本家の首藤剛志が、自らの若い日の経験やこれまでの仕事でのエピソードを語ったり、身辺雑記をまじえて脚本家志望の人にアドバイスを送ったりしている連載コラム。