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      ・ チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷

徴兵制

2010年9月6日
ひっちぃ

一つ興味深かったことを書き漏らしていた。マキアヴェッリはその著書で今後徴兵制が主流になるだろうと予言して当たったのだけど、そもそも徴兵制を始めたのがチェーザレだったらしい。自らの権力基盤が弱かったチェーザレにとっては、自分の領民から軍を編成するのが解決策だったのだそうだ。

それ以前のヨーロッパでは一部の支配者階級による兵制のほかに傭兵を雇っていた。当時の武器は扱うのが難しくて訓練を要したからだ。その状況を石弓や銃が変えた。訓練のいらない農民でもわずかな訓練で対等に渡り合えるようになった。時代を下るとナポレオンのフランスがナショナリズムにより民衆から構成された強力な軍隊でヨーロッパを席巻した。また、軍務が一部の特権階級だけのものでなくなることで民主主義へとつながった。

でも同じ16世紀の日本では織田信長が逆に職業軍人による常設軍隊を作っていて、織田信長の強さの理由の一つに挙げられているのはどうしてだろう。その理由として、それ以前の日本の武士は半農だったからと読んだ気がする。うーん。日本とヨーロッパじゃぜんぜん違うのか。

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