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チャーリーとチョコレート工場

監督:バートン 原作:ロアルド・ダール

いまいち(-10点)
2008年1月20日
ひっちぃ

貧乏な家庭で生まれ育った少年チャーリーが、世界中で五枚しか配られないチョコレート工場への見学の招待状を当て、工場で不思議な体験をする。

イギリス人作家のロアルド・ダールという人の世界的大ヒット児童小説を原作として映画化された作品らしい。作品の成り立ちがハリー・ポッターみたいだなあ。

チョコレート工場のいかれたオーナーをジョニー・デップが演じている。…って言ってみたけど私この人あんまりよく知らない。変人ぶりが面白い。

この作品の核は、工場内の不思議空間の描写だろう。アボリジニみたいな南方系の小人(しかも全員判を押したように同じ顔のおっさん)が一生懸命作業していたり歌って踊ってシュールに繰り広げられる。お菓子で出来た森、怪しい科学を駆使してチョコレートのために馬鹿馬鹿しい研究をしていたりする。

で最後に家族愛が出てきてうまいこと結末がつけられる。うまいこと、って言うけど私は全然面白くなかったなあ、こんなとってつけたような展開。でもこれが良識ってやつなんだろうな。素直に感心しておく。

チャーリー少年とともに工場を見学することになったほかの四人の子供たちがそれぞれイヤなガキどもで、こいつらが自分の悪徳により工場で次々にひどい目にあっていく。いかにも童話的な残酷さ。でもおおかたの人は他人事のように気持ちよく見れるはず。私は気分悪かったけど。

映像はとても奇抜で美しかった。この映画はこの点だけでも価値があるとは思う。空手やってる少女もかわいかったし(イヤなガキどものうちの一人であるにも関わらず)。うん。でも私の価値観で判断すればイマイチだなあ。風変わりでシュールな映像とベタな家族愛を楽しめる人にだけは勧められる。

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