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Age of Empires III: The Warchief

マイクロソフト、アンサンブルスタジオ

まあまあ(10点)
2007年9月22日
ひっちぃ

世界史上の帝国同士の戦いを扱ったリアルタイムストラテジーゲームの代表的なシリーズの最新版の拡張パック。アメリカを舞台に列強同士の戦いを扱った基本パッケージに対して、三つのアメリカ原住民の文明が追加される。

この拡張パックは、基本パッケージでは列強の提携先としてしか存在していなかったアメリカ原住民のうちの三つを、独立した文明としてプレイヤーが選択できるよう新たに追加し、それらの文明を使った戦略や戦術を体験しやすいようキャンペーンシナリオ二本を追加したもの。

このゲームの本当の楽しみ方はネットワーク対戦にあるのだが、前にも書いたように私はオフラインで一人で遊んだだけだった。この拡張パックについても同じだ。だから私のようなプレイヤーにとってこの拡張パックは、ちょっと毛色の変わったキャンペーンシナリオ二本分を楽しめるものとなっている。

手堅い内容で、拡張パックというだけあってゲームの基本的なところには一切変更がないものの、新しく追加された文明により一風変わったゲーム展開が楽しめる。追加されたシナリオはどれも工夫されていて飽きさせず、なおかつこのゲームの基本である生産部分も疎かにしていないため、やりごたえは十分だった。

ただ、この内容に六千円を払うほどの価値はないと思う。私はたまたまLaox the Computer館の閉店セールで三割引で買えたから買った。四千円ちょっとだったので納得して楽しめた。

ネットワーク対戦にも興味があって調べてみたのだが、どうやら特定の文明が強くてゲームバランス的に不評なようだった。果たしてこの拡張パックでバランスが取られたのだろうか。定期的なパッチで微調整が繰り返されているらしく、最低限のバランスは取られているらしいが、プレイヤーのあいだでは前作を超えるまでには至っていないようである。

ところでアメリカ原住民のフィーチャーというのは商業的に見てどうなのだろう。アメリカ人の中で果たしてどの程度の人がアメリカ原住民に対して自分たちのルーツを感じることが出来るのだろうか。私たち日本人は大和民族に誇りを感じるが、ではアイヌについてはどうだろうか。

アメリカ人にとっては次は近代以降のアメリカ帝国を扱って欲しいと思っているのではないだろうか。もちろん負の面も相応に感じてはいるだろう。今度はヨーロッパが舞台となっていよいよ近代アメリカが文明として登場するというのを期待しているのではないだろうか。ヨーロッパ戦線に太平洋戦線。それをこのシリーズで扱ってくれるかどうか、私も期待している。

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