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ニュースの考古学 言葉のチカラ? “読め、書くな教”宣言

猪瀬直樹 (週刊文春 2006.7.20)

傑作(30点)
2006年7月27日
ひっちぃ

マスコミの帝王で小さい頃投稿魔だったという大宅壮一の通っていた茨城中学に、“読め、書くな教”宣言というのを生徒に行った先生がいたらしい。

近頃インターネットやケータイで多くの人がたくさんの文章を書くようになったが、文章を書く前にひたすら読め、書くのはそれからだと言ったらしい。

でもってなぜ猪瀬直樹がこんなことを言っているのかというと、朝日新聞の記者がロクな文章を書けないのは大して読書してこなかったからじゃないかというわけだ。

朝日うんぬんはともかく、これには私は賛否両方ある。文章を書くのは限られた人間にしか出来ないんだと言っているようでもある。

でも我が身を振り返ると、大して読書してないときから文章を沢山書くようになり、あとで振り返って読んでみると妙な違和感があったりする。英語の勉強でひたすら例文暗記が効果的なのと同じなのだ。

新聞記者の文章を批判するのにこういうところから話を引っ張ってこれるのがすごい。

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