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LCD-AD17CS

I-O DATA

傑作(30点)
2002年3月3日
ひっちぃ

I-O DATA が出している 17インチ液晶ディスプレイ。主な特徴は、デジタル入力(DVI)も備えていること、画面の縁が細くて設置面積が小さいこと。

そもそも私にとってこの製品は、まずなによりも画面の大きな液晶だということである。画面が大きいと広々していてとても快適である。CPU の性能が 1.6倍くらい上がるよりも、画面が広くなるほうがどちらかというといいだろう。XGA が SXGA になると画面の広さは 1.67倍である。

数少ない難点は、解像度が SXGA で 1280x1024 というアスペクト比であること。つまり、640x480 や 800x600 などの解像度を拡大してフルスクリーンで無理やり 1280x1024 で表示しようとすると、画面の縦横の比が異なるので多少縦長になってしまう。ゲームでこのような現象が見られがちなので、液晶にこだわる人には SXGA を買うときに気をつけたり敬遠したりするようである。

今年になって液晶ディスプレイの値段が上がってきており、私の買ったこの製品は去年の年末に既に生産を終えているのだが、後継モデルはほとんど同じ機能なのにも関わらず値段が五千円も高い。しかもそれでも値上がりが続くため、さらに同一の機能であるにも関わらず、微妙に型番を変えてさらに後継モデルが出た。さすがに「値上げ」ということになるとイメージが悪くなるからだろうか。この値上げは、多くのアナリストによると今年の秋までは続くそうである。

液晶ディスプレイのモノのよさを計る物差しはいくつかあるが、一番重要視されるのはおそらく液晶の方式である。一口に液晶といっても色々な方式がある。かつては DSTN などの明らかに質の劣る製品もあったが、現在は最低クラスの液晶でもそんなに極端ではなく、比較して初めて分かるという程度である。このモデルは平均以下の液晶パネルを使っているらしいが、低いモデルではないようだ。

ほかにも、アクションゲームや動画を見たい人には、反応速度が重要になる。液晶は概して、画面の速い書き換えについていきにくいので、目的によって反応速度の高い製品を選ぶと良いだろう。このモデルは 40ms だそうだから、25秒に一回という速度となり、一般的な動画の 30秒に一回に若干ついていかず、ゲームでスムーズの目安となっている 60秒に一回といった速度には全然追従できていないことになる。まあ 60秒に一回というは、液晶全体としてもまだ技術的には厳しいところだろう。

私の場合、この製品を買うにあたって、デジタル入力と価格が購入の決め手となった。デジタル接続は、確かにキレイなのだが、アナログ接続でもちゃんと調節してやればまったく液晶のよさは損なわれない。ビデオカードがよほど古くなければ、しいてデジタル接続にする必要はないだろう。デジタルの良さは、細かく調節する必要がないだけ、と言い切っている人も多い。

このモデルは、デジタル入力とアナログ入力を物理的に二つ持っていて、切り替えて使うことができる。ただし、切り替えにはメニューでの操作が必要となり、ボタンでワンタッチというわけにはいかない。この点注意したほうがよい。メインとサブ、という頻度での使い分けのできた二台のマシンをつなぐにはいいが、平行して使うには厳しいと思われる。

テレビチューナーやビデオ入力を備える液晶もある。この製品にはついていないので、もしチューナーやビデオ入力が欲しければ他のモデルを選ばなければならない。

私がとても参考になったと思った情報サイトは、なんと 2ちゃんねるのハードウェア板である。時間があれば見てみるとよい。続きのリンクに設定しておく。

そうそう、液晶パネルといえばドット欠けの問題がある。20個までなら不良品とならない、とするところが多い。さすがにそこまでドット欠けが起こることはもはやない。私の場合、赤の常時点灯が一個だけだった。二個まで、それも互いにあまり近くない位置であれば許容限、というのがいまの消費者の基準らしい。また、押すとなおる場合もあるので、自己責任でやってみるとよいかもしれない。

続き

[参考]
http://www.iodata.co.jp/
products/lcd/2001/
lcdad17cs.htm

(最終更新日: 2002年3月3日 by ひっちぃ)

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